OBS Studio 29.1で待望の機能追加!HEVC/AV1で高効率ストリーミング配信が可能に!

オープンソースの配信・録画ソフトウェア「OBS Studio」の次期バージョン「OBS Studio 29.1」では、AV1 / HEVCストリーミング機能がようやく実装されるようです。これは、GitHubのプルリクエストで言及されています。

https://github.com/obsproject/obs-studio/pull/8522

HEVCとは?

H.264/MPEG-4 AVCの後継として登場した動画圧縮規格の一つであり、2013年に国際規格として標準化されました。HEVCには、H.265という別名があり、2つの団体によって開発されたために2つの名前が存在します。

特徴として、

  • 圧縮効率が優れており、MPEG-2 (H.262) 比で約4倍、H.264/AVCとの比較でも約2倍の圧縮性能を有する
  • H.264以来10年ぶりの新規格であり、今後10年間をサポートする規格
  • 後継はH.266(Versatile Video Coding)であり、2020年7月に承認されている
  • macOS、Android、iOSの各最新版でデフォルトでサポートされており、Windowsは拡張機能を導入することで利用可能
  • スーパーハイビジョン(8K, 4320p)など高解像度な映像だけでなく、携帯端末向けの映像配信でも利用可能

が挙げられる。

AV1とは?

AV1は、非営利団体であるAlliance for Open Mediaによって開発された、オープンかつロイヤリティフリーな動画圧縮コーデックです。

GoogleのVP9を基礎に、Daala、Thor、VP10の技術を組み込んで開発されました。

特徴として、

  • AV1は、ロイヤリティフリーの(特許)ライセンスを用いており、競合規格であるHEVC/H.265と比較して広範な利用が可能となっている。
  • アルゴリズムの煩雑化を避けつつ圧縮効率を上げる最先端のコーデックであり、HEVCおよびVP9に対し約50%の効率上昇を目指している。
  • PSNRの比較でHEVCより30%程度優れていることが確認されている。
  • WebRTCを始めとするリアルタイム処理と高画質化の面においてH.264に代表される今世代の動画圧縮フォーマットに対してより高効率となるよう設計されている。

が挙げられます。

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